2016年2月
1CUC=約120円
1CUP=約5円
当初の期待と異なり、全体的にガッカリだったキューバの旅のまとめ。
【日程】
2016年2月15~28日(13泊14日)
【ルート】
A:ハバナ(2/15~20)
→B:トリニダー(2/20~25)
→C:バラデロ(2/25~27)
→ハバナ(2/27~28)
【費用】
特に断りがない限り、金額は二人分です。
また国際移動にかかる代金(カンクン/メキシコ→ハバナの約15,600円(130.06ドル)/一人、ハバナ→メキシコシティの約24,200円(201.73ドル)/一人)は除いています。
費用集計 | CUC | 日本円 | 割合 |
---|---|---|---|
食費 | 159 | 19,099 | 14% |
宿泊費 | 698 | 83,784 | 62% |
移動費 | 182 | 21,840 | 16% |
お土産代 | 44 | 5,280 | 4% |
その他雑費 | 41 | 4,922 | 4% |
合計 | 1,124 | 134,925 | 100% |
13泊14日で、合計約135,000円/約1,124CUC、一日あたりにすると約9,600円と、予算として考えていた一日9,000円を少しオーバー。
内訳を見ると、最も多くかかってしまったのは、オールインクルーシブという贅沢をしてしまった宿泊費。
こちらは全体の6割以上を占めるというダントツっぷりで、約83,800円/698CUC。一泊あたり、約6,400円。
(オールインクルーシブには食費も含まれているので、宿泊費にすべて含めるとやや違和感がありますが、ここではまとめてしまいました。)
予算超えの理由は、オールインクルーシブに尽きる。
続いて全体の15%ちょいの移動費約21,800円/182CUC。一日あたり約1560円。うーん、そんなに移動したわけでもないのに高い。
バスの質も高い訳ではないので、キューバの移動は値段と見合わないという感想です。
3番目が、移動費とほぼ同じ程度で15%未満の食費約19,100円/159CUC、一日あたり約1,360円。
宿泊費で述べた通り、オールインクルーシブの影響があるため、実際はもっとかかっていると思います。
それほど贅沢をしたわけでもなく、人民ペソCUPのお店もよく利用していたのに、こちらも結構かかったなぁという印象。
これも、キューバの食事は美味しいとは言えず、値段と質が見合わない。。
上記に、国際移動の代金を加えると、合計で214,600円。一人当たり107,300円。
ん~、高くついたなぁ。
※その他雑費は、ほとんどがツーリストカードの代金20ドル=20CUC/一人。
【総評】
観光★☆☆☆☆:今回行った三つの町で、特に大きな見所はないというのが正直なところ。ハバナの旧市街、パステルカラーのトリニダー、高級リゾート地のバラデロ。観光のためだったら、それぞれよりもいいところはたくさんあるかな、という印象。
参考記事:【キューバ03 世界遺産】ヘミングウェイの愛したハバナ。歴史を感じるクラシックカーとコロニアルな町並み~ハバナ観光1~、【キューバ04 世界遺産】革命の爪痕残るハバナ。革命広場にはチェ・ゲバラの姿~ハバナ観光2~、【キューバ07 世界遺産】アートとパステルカラーの建物の町トリニダー。久しぶりの人種差別被害も。。
物価★★☆☆☆:ローカルな食事は安いが、宿、レストラン、移動など外国人向けになると高く、こういった場面では、全体的に質のわりに値段が高い印象。
食事★☆☆☆☆:ローカルな食べ物は安くていいが、味はそれなり。観光客向けレストランでも美味しいとは言えない。全体的に美味しいものには出会えなかったかな。。
交通★★☆☆☆:バスの便は少なく、時間もかかる。また質のわりには値段も高い。コレクティーボ(乗り合いタクシー)もあるので移動に困ることはない。
参考記事:【キューバ06 移動情報】ハバナからトリニダーへの移動、【キューバ09 移動情報】トリニダーからバラデロへの移動、【キューバ11 移動&宿情報】バラデロからハバナへの移動と、ハバナの安宿(カーサ)情報
宿泊★★★☆☆:観光地ではカーサ(安宿)が乱立しており、エアコン、ホットシャワーなど一通り揃っている。
参考記事:【キューバ08 宿情報】トリニダーの安宿(カーサ)情報、【キューバ10】バラデロのオールインクルーシブホテルでパラダイス!のはずが。。?「GRAND MEMORIES VARADERO」、【キューバ11 移動&宿情報】バラデロからハバナへの移動と、ハバナの安宿(カーサ)情報
【キューバの食寝飲笑】
食:中華レストラン「天壇」
なかなか美味しいものと出会うことが出来なかったキューバ。
そんな時に僕らを助けてくれたのが中華レストラン「天壇」。
チャーハン、餃子、野菜炒め。いずれも美味しく、値段も、他の観光客向けレストランに比べるとお手頃。
キューバの「食」として中華料理を挙げるのはやや気が引けるが、二人とも一致で「天壇」。
参考記事: 【キューバ13】ハバナで食べた数少ない美味しいもの。。中華レストラン「天壇」
なお、カーサでお願いする料理は家庭の味で、こちらは美味しい。
下手に観光客向けのレストランで食べるより、カーサで食べたほうが値段的にもいい気がします。
宿;特になし
飲:モヒート
何度もお世話になったキューバ産のラム酒、ハバナ・クラブ。
なかでも美味しかったのはハバナ・クラブを使ったモヒート。
目の前でミントを潰し、そこにハバナ・クラブを豪快に注いで供されるモヒートは、口当たりがとても爽やか。
日本でもたまに飲むことがあるモヒートは、乱雑で熱いハバナ雰囲気に妙にマッチしていて、日本で飲むよりとても美味しく感じた。
普段あまりお酒を飲まないShoにとっては、この世界一周で一番お酒を楽しめたのはキューバだったよう。
ハバナ・クラブとローカルコーラ
La Bodeguita del Medioのモヒート
BAR OKINAWAにて
参考記事: 【キューバ05】ハバナでバー巡り!La Bodeguita del MedioとBAR OKINAWA
笑:キューバミュージック
普段、遅い時間に外に出ることはほとんどないが、トリニダーのCasa de la Musicaで見たキューバのミュージックはとても魅力的だった。
様々な楽器を鳴らし、歌い、そして踊る人々。
少しだけだけどカリブっぽい雰囲気を感じることができ、とても興味深かった。
町中でダンス教室をよく見かけ、また日中夜間問わず、民家からも音楽が鳴り響いていることも多く、それもまたキューバらしい。
(最後に)
旅人には人気が高く、しかしながら僕たちとしては事前の期待を下回ってしまったキューバ。
また、移動費や宿泊費など、外国人観光客向けのものはなんでも値段がかかるため、費用的に見合わない印象も受けます。
観光業が外貨獲得の主な手段で、確かに3つの町どこででもたくさんの外国人観光客を見ましたが、観光地としては、やはりそれほどおもしろい国だとは言えないというのが個人的な感想です。
むしろ、見どころとしては社会主義のもとで生活するキューバ人のような気がします。
食料は配給制なので、時間になると一斉に食事が配られるという事実。
平等な社会主義のはずなのに、しばしば物乞いを見かけるという現実。
両替商CADECAなど、キューバ政府が管理している人々の働く気のなさ。
国民の平均月収が2,000円程度に過ぎない状況で、外国人を見かけると妊娠して膨らんだお腹を触らせ、お菓子を買ってとねだる妊婦の姿。
そんな風に貧しいはずなのに、買い物の際、お釣りをチップとして渡す気前のいい人々。
物資が圧倒的に不足し、まるで射的場のようなメルカドもある一方、バラデロのオールインクルーシブ・ホテルでは大量に食料が捨てられている矛盾。
うーん。
こんなことならちゃんとスペイン語を勉強し、普通のキューバ人と話せるようになっておけば良かった。
色々と考えさせられ、混乱させられる国だということは間違いない。
そして、既に書きましたが、結構ショックだったのがトリニダーで受けた人種差別。
ニヤニヤしながら「チャイナ!チャイナ!」と罵るさまは、一部のイラン人や南部アフリカの人々を思い出させ、決定的にキューバに対する悪い印象が根付いた出来事。
僕たちは人種差別が激しいと言われる中米はパスしてしまったため、久しくこういった差別を目の当たりにすることはありませんでした。
そのため、何カ月ぶりかに人種差別の被害に直面したことが、より一層、二人の気持ちを苛立たせ、暗くさせました。
あの時、マラウィでやっていたように、徹底的にやっとけば良かったという悔いが未だに残る。
参考記事:【キューバ07 世界遺産】アートとパステルカラーの建物の町トリニダー。久しぶりの人種差別被害も。。、怒涛のチンチャンチョン・アタック…人種差別とどう向き合うか?タブリーズの憂鬱、マラウィ まとめ
とはいっても多くのキューバ人は親日的で、「日本に行ったことあるよ」とか「日本はいい国だ、日本人はいいやつらだ!」と言われることの方が遥かに多かった。
Shoがトリニダーで、吐いて下痢して熱出して大変だったときなんて、宿のおばちゃんや通りかかるおじさんまで心配してくれて、紅茶を出してくれたり、フルーツを出してくれたり親切にしてもらった。
こんな風にいい人たちがたくさんいるなかで、差別してくる人もいる。
後者に出会ってしまったのは本当に残念。
やっぱりよく分からないなぁというのが、2週間キューバを旅した感想。
アメリカとの関係を改善し、まさに変革中の国なので、数年後には物で溢れ、他の国と同じようにみんながスマホを手にするなど、ガラッと変わる可能性が高いでしょう。
スマホを手放し、自分達が生まれる前の世界にタイムスリップする感覚は、世界中を見渡しても今のキューバでしか味わえないでしょう。
そういう意味では、興味深い国かもしれません。
まぁ、もう一回行く?と聞かれたら、今のままなら断るけれど。
Hiro
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