2015年3月19日
1ドル=3.5マナト
無事、ヒヴァからダルヴァザ（デルヴェゼ）までの移動を19日中に果たすことができ、早速向かうのはこの旅で最も行きたかったところの一つ、Door to Hell（地獄の門）。
30分ほどダルヴァザのチャイハネmonica（monikaかも？）で休憩し、暗くなる前に出発。
Travel Info.
◯地獄の門 Door to Hell
中央アジア、トルクメニスタンにあるカラクム砂漠のほぼ中央に位置する、天然ガスが放出されているクレーター。
1970年代に天然ガス生産のためのボーリング調査を行った際、直径50～100m程の穴が開いてしまい、有毒ガスの放出を止めるために点火。
それ以来、可燃性のガスが絶えることなく放出され、現在に至るまで燃え続けている。
【アクセス】
ダルヴァザ村までは、トルクメニスタンの首都アシガバードから車で3時間、北部の町ダシュホーズからだと車で4～5時間。
そこからは4WDで行くか、徒歩で1時間半～2時間程度。
【その他】
・往復4時間程度は歩くので、水は必須。また看板など方向が分かるものなどはないので、コンパス、もしくはGPSなどが使えるアプリがあるとベター。懐中電灯も必須。
・地獄の門でテント泊するのであれば、荷物だけならチャイハネで預かってくれる（無料っぽい）。チャイハネ内に宿泊するのであれば有料。
地獄の門はチャイハネの西側にあるため、落ちていく太陽を見ながら進んでいく。
振り返るともうこんなに影が長い
しばらく歩くと線路が見えるので、それを越えてさらに歩き続ける。
たまに電車が通っていく
線路
頑張って登った！ そしたらまた降りて、登って。。の繰り返し
カラクム砂漠はサハラ砂漠などいわゆる砂漠のイメージとは少し違っていて、岩や短い草があちこちにある
パノラマ 本当に何もない
と思っていたら遠くの方から羊が登場
近づきすぎると逃げてゆく
太陽が沈みそう
沈んだ
砂漠の夕暮れはとても美しい
風紋
砂に足を取られる この辺りになると二人とも疲労の色が濃くて会話も弾まない
シンドイよ
4WDの轍 誰か通らないか真剣に期待してしまう
どこかで方向を間違えてしまったらしく、予想していた1時間半経っても何も見えてこない。
かといって方向が間違っていたのであれば、どっちに向かって帰ったらいいのかも分からない。
周りには人も車も通らず、不安が募る。
重くなってきた足に力を入れ更に30分ほど歩く。
すると右手の方にうっすらとした光が見えてくる。
ブレブレ でもようやく見えてきた！
どうやら大分南側に進んでしまったよう。
力を振り絞って歩くこと30分、既に時刻は21時前。
でも不思議なことに先ほどよりも足取りが軽い。目的地が明確になると少し楽になる。
ようやく近くに見えてきた！
全体はこんな感じ
ようやく辿り着いた 燃えている
近づくと熱く、中をのぞき込むと熱風が吹き上がってくる。
二人で記念撮影 Shoは既に一泣きした後で、まだ顔が引きつっている
テントを張って一夜を過ごす人もいるそうだけれど、僕らはテントは持ってないし、何より有毒ガスが噴き出ているところで寝るのはあまり気が進まない。
そのため30分ほど周りをウロウロ歩き回ったら、早々に退散。
といってもまた砂漠を歩かなければいけない。
今回こそは迷ってたまるかと、iphoneアプリの方角と星を頼りに歩く。
が、星はどんどん動いてしまうのであまり目印にはならず。
こうなったらiphoneの電池が持ってくれることを祈るのみ。
足がパンパンになってきた頃、ようやく行きに見た線路を越える。
行きよりは大分早かった。
チャイハネらしき光が3～4つ見えるがどれか分からないので、とりあえず最短距離のものに向かって進む。
23時過ぎ、ようやく幹線道路に辿り着くが、目指してきたチャイハネはmonicaじゃない！
ガーン。。
もはや歩く元気はなく、ヒッチハイクでトラックに乗せてもらい、23時半にようやくmonicaに到着。
2台目でヒッチハイク成功 心底助かりました
ヘトヘトになってmonicaに戻り、ドウラマ（羊肉と玉ねぎなどが入ったスープに刻んだパンを加えたもの）をかきこむ。
よく考えたら今日は朝から何も食べてなかった。
よく歩いた。。
ドウラマ（7マナト） 空腹にはたまらない
monicaにいた子ども
お客さんもいなくなり、僕らも一息ついてると、テレビの音楽がひときわ大きくなる？？
なんだなんだと思っていると、さっきまで働いてた女性3人が大声で歌い踊り狂い始める！
ここでは夜は女の時間なんですね。
子どもが襲われる。。
結局夜中の2時過ぎまで音楽は鳴り続けたけれど、僕らは個室に泊まらせてもらい（5ドル/一人）、先に就寝。
一応敷布団と毛布は付いていました。
まだまだうるさかったけれど疲れのせいでぐっすり。
それにしても地獄の門は予想していたより凄かった。
写真を見返してみてもその迫力がなかなか伝わらないのが残念ですが、これまで見てきた絶景の中でも最も印象に残るものの一つだったことは間違いありません。
ここに来るまでビザ取りなどが大変だったけれど、目の前で燃えているクレーターを見た感動はそういった苦労を忘れさせてくれました。
無事に来れて良かった！
チャイハネの女性 少し英語が通じる
Hiro
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