2016年3月1日
1メキシコペソ=約6.5円
数あるメキシコの遺跡のうち、中米でもトップクラスの知名度を誇るのが、ユカタン半島にあるチチェン・イッツァと、メキシコシティ近郊にあるテオティワカン。あくまでも個人的な見解ですね。
特にテオティワカンにある太陽のピラミッドは、一説によると世界三大ピラミッドとも言われるそう(普通に考えればエジプトのクフ、カフラー、メンカウラーのピラミッドが三大ピラミッドのような気がするが)。
チチェン・イッツァで遺跡の楽しみに目覚めたShoの気迫に押されつつ、メキシコ最大、いや、ラテンアメリカでも最大の遺跡、テオティワカンに行ってみる。
参考記事: 【メキシコ03 世界遺産】ピラミッド、天文学、イケニエ。マヤ文明最高峰の遺跡チチェン・イッツァ!
Travel Info.
○テオティワカン遺跡 TEOTIHUACAN
メキシコシティの北約50kmのところにある、メキシコ最大の宗教都市国家の遺跡。
テオティワカン人によって紀元前2世紀頃に建設されたこの遺跡には、高度な数学的・天文学的知識が散りばめられたピラミッドや神殿が今なお残されている。
またテオティワカンの太陽のピラミッドは、世界で三番目の大きさを誇る。(※)
1987年、世界文化遺産登録。
【アクセス】
メキシコシティから車で約一時間。
【入場料】
65ペソ/一人
※一番はエジプトのクフ王のピラミッド、二番は同じくエジプトのカフラー王のピラミッドで、その次だそう。
なお高さで言えば、やはりクフ、カフラー、メンカウラーの順番だとか。
どうやら「世界で三番目の大きさ」というのは、地表の面積とかピラミッドの体積とか、そういうものを基準にした場合にってことみたい。
こういう「世界で○○番目」ってのは、確かに人目を引き付けるけど、結構曖昧なものも見受けられる気がする。
○移動概要
メキシコシティ北方面行きバスターミナル Autobuses del Norte
↓
↓ テオティワカン社TEOTIHUACANバス 所要一時間 44ペソ/一人
↓
テオティワカン遺跡
メキシコシティからテオティワカンへは、各種ツアーの他、バスで行くことが可能。
僕らは今回、バスで行くことを選択。
テオティワカン行きのバスが出ている北方面行きのバスターミナルへは、メトロLine3を利用し、Autobuses del Norte駅にて下車。
とても大きな北バスターミナルの、一番左奥にあるテオティワカン社でバスのチケットを購入(44ペソ/一人)。
チケットは往復で買うことができ、帰りの便は時間指定がないので自由に選ぶことができるものの、割引などはない。
大きな北方面行バスターミナル
上:バス会社の名刺 下:片道のチケット
テオティワカン社カウンター バスターミナルに向かって左奥にある
バス
バスは15~20分間隔で出ており、目の前でバスを逃したものの、次のバスがすぐ来ました。
その点はいいのだけど、残念なことも。
かなり飛ばす。
そして、荒い。
一度、スピードを出しすぎてブレーキが間に合わず、道路においてある赤いコーンを普通にはねたのには笑ってしまった。
その後も軽い接触事故が一度。メキシコ怖い。
さて、バスに乗って約一時間、「ピラミデ!」と言われたところで下車し、入り口でチケットを購入(65ペソ/一人)。
チケット売り場は小さな小屋のようなところ
チケット 一人65ペソ
なお、ここで降りないとその先に進んでしまい、数kmの道のりを歩くかタクシーを捕まえるしかないので、要注意。
チケット片手に駐車場を通り過ぎ、チェックポイントの後で展示のある建物を通りすぎる。
途中にあった看板 ピラミッドは宇宙人が作ったものではないそうです
建物を抜けると。。
目の前には早くも遺跡が広がる。
正面にあるのが遺跡群の南端に位置する、ケツァルコアトルの神殿。
この神殿は城壁に囲まれ、色々な装飾が施されている、一風変わったもの。
正面に彫られているのは、ケツァルコアトル(羽毛の蛇)とトラロック(雨の女神)だそう。
発掘だか修復だかの最中なのか、周りには多くの作業員がいる。
昔の想像図 ずいぶんとカラフルだったようで、CGなどで再現してくれるとなおありがたい
ところどころ、崩れているものもあり、まだ修復の途中なのかもしれない。
道をちょっと戻り、今度は遺跡を貫く道を北へと進む。
この道は、テオティワカンが滅びた後にやって来たアステカ人が、この道の周りの遺跡をお墓だと考えたために「死者の道」と名付けられたとか。
「死者の道」は、北の端にある月のピラミッドまで約2km続いている。
遺跡をつなぐ死者の道 奥に見えるのが月のピラミッドで、右手にあるのが太陽のピラミッド
死者の道には土産売りもいるが、チチェン・イッツァに比べると少ない
右手に見えてくるのが、世界で三番目の大きさを誇る太陽のピラミッド。
正面から見た太陽のピラミッド
三番目というのが微妙なところですが、確かに大きい。
この間行ったチチェン・イッツアのピラミッドよりもはるかにスケールが大きく、迫力がある。
このピラミッドは珍しく、上まで登ることが出来る。
高所恐怖症のShoはふもとでお見送り、僕一人で登ってみる。
階段はそれほど急ではなく、のんびりと登ることができるので、年配の方でも休憩しつつ登っている姿をよく見かける。
15分ほど歩き、頂上に到着。
頂上
頂上からの眺め
月のピラミッドがきれいに見える
高さは約65mで、先に挙げたエジプト・メンカウラーのピラミッド約65.5mにやや足りず。
とはいえここでも高さはかなりのもので、千年以上前という遥か昔にこれだけの建造物を作ることが出来た人たち、技術はどういったものだったのか、頭の中を???が駆け巡る。
うーむ。。残念ながら中身の足りないこの頭では、想像するにも限界がある。
それにしても、このピラミッドもそうだけれど、中南米ではマチュピチュ、イースター島など不思議なものがたくさんあって、色々妄想が進んでニヤニヤしてしまい、人に見られたら困ってしまう。
一方で、侵略されたことで当時の記録が燃やされてしまったり、文字を読めただろう人々が伝承を禁じられたりといった悲しい歴史もある。
それに比べると、第二次世界大戦で負けたりといったことがありながら、よくぞ母国日本は独特な文化を守ってきたなぁと感嘆する。
アフリカ、アジア、中南米などを回ると、言葉や宗教などの面で伝統が断絶してしまっている例をしばしば見かけ、そんな時には一層そう思う。
サボテン、遺跡、そして太陽のピラミッド
たまにはそんなコムズカシイことを考えながら、再び死者の道を北上する。
死者の道沿いにも色々見るところがあり、その一つがこちら。
ピューマの絵 赤い塗料を使っているところが多い
月のピラミッド手前、西側にあるのがケツァルパパロトルの宮殿とピューマの宮殿。
ケツァルパパロトルの宮殿の中庭には、鳥を彫った柱が立ち並んでいる。
入り口
ところどころ、黒曜石が埋め込まれたものもある
すぐ隣にあるピューマの宮殿には、当時の鮮やかな色使いが比較的よく残る壁画がある。
二つの宮殿を見終わってから、最後に月のピラミッドへ。
月のピラミッド
このピラミッド、階段の勾配が結構急になっている。
それでも太陽のピラミッドに比べると低いため、Shoもチャレンジして登ってみることに。
二人してハァハァ息を切らしながら登ると。。
勾配がきつい!
こちらは途中までしか行けない
正面から一直線に死者の道がのびているのがよく見える。
左手には太陽のピラミッドをのぞむことができ、登る人たちの姿の小ささが、このピラミッドがいかに大きいかを物語っている。
アップ
なお、高所恐怖症のShoにこの階段は厳しかったらしく、頂上に着いた途端、足がすくんで中央から一歩も動けず。
早く降りようとなんとか階段まで戻るも、下を見た瞬間に半泣きになってしまう。
グズグズしていると色々な国からの観光客に囲まれ「僕も高いところは怖いんだ」「後ろ向きに降りれば下が見えないから怖くないよ」と励まされる始末。
涙と冷や汗と鼻水まみれになりながら、なんとか無事に降りることが出来ました。
頑張ったね、Shoちゃん。
一応ロープがあるけれど、ユルユルのところもあるので心もとない(写真は太陽のピラミッドの方)
Shoが言うには、高所恐怖症の人は登らないで下さい!ということでした。
合計3時間ほど歩き回り、終了。
天文学的な知識や技術的な工夫という意味では、ややチチェン・イッツァの方が興味深かったですが(ガイドがいたからかもしれないけれど)、大きさではチチェン・イッツアのそれを遥かに上回り、迫力があってとても面白かった。
値段的にも交通費含め、一人1,000円程度で楽しめるので、費用対効果のいい観光でした。
Hiro
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