2015年6月3日
1ユーロ=約135円
今回はあまり面白い話ではありません。海外でどうやって病院に行くんだろう?という話です。
・海外で病院に行きたいんだけど、どういう手続きが必要?
・海外の病院へ行くと、どういう風に診察が進んで行くの?
・海外保険って実際どう利用するの?
などなど興味がある方に少しでも参考になればと思い、実際の一人の患者の例として書きました。
参考記事:海外で初めての病院 バンコクのBNHホスピタルにお世話になった
STEP.1 保険会社への連絡
海外で体調を崩したら、まずは加入している旅行保険会社に電話します(もちろん保険に入ってる場合。入ってなければ自力で治すしかないのでは?)。
ほとんどの保険会社では通話料無料の電話番号を用意していますので、フロントなどで電話を借りてかけるのがいいと思います(※)。
※携帯電話や公衆電話だと通話料がかかるケースがあるみたいです。
しかし保険会社が用意しているのはアメリカやイギリスなど一部の国のみ。
そういった国に滞在していない場合などにはコレクトコールでかけることになります。
私たちが契約していたのは損保ジャパン日本興亜。
宿泊していた宿「Le Montclair Montmartre Hostel & Budget Hotel」の電話を借りて、海外メディカルヘルプラインに電話をする。
もちろん受け手は日本人なので日本語が通じます。
STEP.2 病院の手配
電話で本人確認を済ませた後、症状や常用している薬のこと、また現在滞在している場所などを聞かれ、近くで対応できる病院を探してもらいます。
この時、キャッシュレス診察(現地での支払いなし)を希望する場合や、 日本人ドクターを希望する場合などは忘れずに伝えましょう。
よさそうな病院が見付かったら、診察を希望する日時を伝えます。
パリで私たちが行くことにしたのはアメリカンホスピタル。
ここは日本人ドクターがいて、キャッシュレス診察も可能。
ドクターが対応可能かを確認してもらうため一旦電話を置き、折り返しの電話を待つことになります。
この時、基本的には保険会社側でこちらの電話番号が分かるようですが、念のためかけている側の電話番号を控えておいた方がいいもしれません。
5分ほど待つと折り返しの電話がかかります。
「希望した時間で予約が取れた。ドクターはM先生。後日精算になるがタクシーで行って構わない。但し領収書をもらってきてくれ」
ということ。
また英文の保険証券(※)とパスポートを持っていくように指示されました。
※保険証券は基本的に紙に印刷されたものが、しかも診察の度に必要です。
私たちはデータで持っていたので、ドクターが変わる度にwifiつないで、メールで送って印刷してもらって。。という手間が必要でした。
何枚か紙で持っておくかUSBなどに移しておくと楽かもしれません。
※余談ですが、もう一つ私にとって診察で必要なのが、自分の持病の診断書。
日本での担当医に、海外用に英語で書いてもらったものです。
この英文の診断書、かなり使っています。
例えば、海外の病院で診察を受ける時。薬を買う時。
診断書を読んでもらえば自分の病気について大体理解してもらえますし、常備薬と診察で出してもらう薬との飲み合わせのこともあるので、先生にはまずこの診断書を読んでもらっています。
さらには、国境を渡る時。
バックパックと小さい鞄に、ボトルで小分けにして計5本ほどお薬ボトルを持ち歩いています。
荷物検査でよく薬が引っかかり、これは何?と聞かれます。
その時に英語で書かれた診断書を見せて、私の病気のための薬!と説明すれば、理解、納得してくれます。
STEP.3 病院での診察
タクシーでアメリカンホスピタルに到着。
入り口にはレセプションやクローク?があり、ここも日本の病院とは雰囲気が全く違う。
レセプションでM先生の診察室の場所を聞き、直接向かう。
前の患者さんの診察が終わり、中に入ると先生の問診が始まる。
保険用の書類を夫に記入して貰っている間に、私は問診と診察を受ける。
やっぱり日本人の先生がいると、自分の容態や持病についての細かいところまで伝えられる。
診察の結果、髄膜炎を疑われる…
髄膜炎の検査は日本で2度したことがある。背中に注射をして、髄液を取る検査だ。
検査を受けるとなると、入院もしなくてはならないらしい。正直、やりたくない。
M先生との相談の結果、髄膜炎の検査が必要かどうか、専門医の神経内科の先生にも診てもらおうということになった。
そちらの先生はフランス人だが、M先生が通訳さんを手配してくれるので一安心。
ところで、フランス人先生の診察は予約なし。
先に待っていた患者さんたちの合間に無理やり入れてもらったので、約3時間も待つことになってしまった。
やっと呼ばれたと思ったら、通訳さんがつかない。
先生と私たちは、お互い決して上手とは言えない英語を使いながら、意思の疎通を図る。
おじいちゃん先生に、今の病状、持病の診断書を見せながら、持病のことを説明し、首の曲がり具合などを診察してもらった。
髄膜炎かどうかを見極める一つの診察方法らしい。
結局、髄膜炎ではない!という診断結果。
あの辛い検査をしなくていいのか。ホッとした。
再びM先生のところに戻り、少しだけ話をさせてもらう。
先生の見立てによると、おそらくウイルス性の菌が入って頭痛の症状が出ているのだろうということらしい。
バイ菌性と違って、ウイルス性だと、致死率は低いが、抗生物質が効かないらしい。
ということは自然治癒に委ねるしかない。
念のため、カロナールという解熱鎮痛剤を処方してもらう。
STEP.4 お薬をもらいに薬局へ
「アメリカンホスピタル」病院内に薬局は無いので、外の薬局で買わなくてはならない。
病院のフロントで地図をもらい、薬局の場所を教えてもらい、無事入手。
タクシーに乗って、宿に戻るが、うっかり領収書をもらうのを忘れてしまった!
こういう場合はどうなるのだろう…保険が気になる…。電話をしなくては…。
(後日追記)
日本に帰ってから「領収書もらえなかった…」と言ったら、無事に保険おりました。
多分、相場と比べても異常な金額ではなかったから?
いやぁ、ほっとしました、助かりました、損保ジャパン日本興亜損保さん。
***
それにしても、海外の病院はホテルのように綺麗なところが多い。
バンコクの病院にも驚かされたが、wifiが使えたり、病院の雰囲気が明るかったりと、日本の病院とは違う。
一日でも早く体調を戻したい!
でも、海外の病院に行くのは良く分からなくて心配。
はじめはそんな気持ちでした。
しかし、せっかく海外保険に入っているので、ダラダラ宿で寝ているよりも、
病院にお世話になって、一日でも早く治して、また元気に観光したほうが、
賢明だ。と思い直しました。
私はベルギーの観光をほとんどできずに終わってしまったことが本当に心残りです(/_;)
今回の私のケースがどの程度の方々の参考になるか分かりませんが、少しでも、どなたかのお役に立てれば幸いです。。。
Sho
Hiro
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