2015年4月1日
1ドル=約33,000リアル
テヘランを急ぎ足で駆け抜け、やってきたのはイラン西北の町タブリーズ。
イランの後はコーカサスに抜ける予定なので、テヘランからバスで直行してしまってもよかったのですが、その前にオルミーイェという塩湖に行ってみたかったため、その起点となるここタブリーズに立ち寄りました。
タブリーズにも世界遺産に登録されているものがありますが、それはなんとバザール。
その歴史は長く、1000年以上遡り、マルコ・ポーロやイブン・バットゥータも訪れたそう。
中央アジア以来、数多くのバザールを見てきてますが、何か違いがあるのかな?楽しみです。
夜行バスで到着した後、宿Sepid Hotelに荷物を置いて町歩きに出発。
エマーム・ホメイニー通りを10分ほどテクテク歩くと、5分ほどで右手に見えてくるのがアルゲ・タブリーズ。
アルゲ・タブリーズ
こちらはその近くにあった建物
アルゲ・タブリーズは14世紀に建てられた城塞で、地震の影響でほとんどが壊れてしまっているそう。
写真だけ撮って先に進む。
さらに進むと左手に遊歩道らしき通りが見えるので入ってみる。
この通りはきれいに整備されていて、なんとなくヨーロッパっぽい優雅な感じがする。
オープンカフェでもありそうな雰囲気。
色々な銅像も立っていて、芸術の町なのかな?
肩凝ってるね!
この遊歩道はきれいで歩いていると気持ちいいのだけれど、厄介なことが一つ。
それは「チンチャンチョン・アタック」。
テヘランでもありましたが、タブリーズではさらにひどくなった印象。
歩いているだけで何度もチンチャンチョンと言われ、日本人だと言ってもニヤけた顔で「チンチャンチョン」と繰り返す。
しかも一人だけでなく、何人も。
驚いたことに子供を連れた父親まで言ってくる。もちろんその背中を見た子供もむかつくにやけ顔でチャンチャンと言う。殴ったらダメなのか?
歩いているだけでイライラし、徐々に町を歩く気力が失せていくのを感じる。
せっかく雰囲気のいいところを歩いているのに気分は最悪。
もちろん道を教えてくれるなど優しいイラン人もいるのですが、それにしてもタブリーズはひどい。
せめてバザールだけでも見ておこうと二人で励ましあい、なんとか世界遺産のバザールに到着。
イライラしながらバザールに到着
ちなみにこの写真にTourist Informationと書いてある看板がありますが、ここの2階に地図などをくれるインフォメーションがあります。
オフィシャルなものなのか良く分からないけれど、ツアーの斡旋等をしているみたいです。
インフォメーション入口
それは置いといて、バザールの中に入ってみる。
うーん。普通。
これまでのバザールと違いが分からない。
というか「チンチャンチョン・アタック」のせいでとてもじゃないけど観光する気にならない。
東南アジアや中央アジアでは感じなかったけれど、露骨な人種差別は真剣に腹が立つ。
イライラしながら観光しても楽しい訳はありませんね。
ということでバザールの観光は切り上げて、早々に帰ることに。
帰り掛け、バザール前のジョムブーリーイェ・エスラミー通りで少しだけ両替し、退散。
ちなみにここの闇両替、手数料なしで交渉したのにいざとなると勝手に手数料抜こうとするなど、色々面倒でした。
帰り際、食べ物をいくつか購入。
お菓子のお店 イランにはこういった甘味のお店がたくさんある
ケーキやドーナツを購入 いくつか買って50,000リアル
フィリピンで見たようなケーキ さすがに買いませんでした
ピスタチオ 200gで100,000リアル
町でよく見かけるふかしたじゃがいも これをつぶしてゆで卵とまぜてパンに挟んで食べる
ブラブラ歩いていると面白いものも見れました。
映画の広告 やっぱり女性はヴェールを被るのね
ミッキーマウス?少し違う気が…
こちらはタシュケント/ウズベキスタンで見かけたミッキー。タブリーズの勝ち!
そしてイランではお馴染み、変な顔のマネキンたち。
楽しそう 僕たちもまぜて
風邪引きのマネキン
宿に戻る途中、イェレバン/アルメニア行きのバスを探すが町中には代理店が1件しかないということで行ってみる。
すると一人1,800,000リアル!高いよ~
値引きしてよ!と交渉するが一向に相手にされず…トホホ
他の代理店も4,5件当たってみるが、どこもイェレバン行きはなし。
仕方ないのでここで購入。一人6,000円ぐらいってこれまでのイランの長距離バスではありえないお値段。
※後日追記
バスターミナルで直接バス会社の料金を調べると、1,500,000リアルでした。
電話一本で一人あたり300,000リアルも抜きやがって!!と二人で怒ったがもう後の祭り。
もったいない…
色々残念なタブリーズでしたが、食事はなかなか美味しかったです。
まずはSepid Hotel近くのTABRIZ MODERN RESTAURANT。
地下にあり、中はとてもきれいで高級な雰囲気。
wifiも使えます。
ミートボールのセットを二人でシェアすると、サラダ、スープ、チャイ、それにナンが付いて260,000リアル。
チョコまで付いていて感動!
入口
清潔な店内 高級感あり
テーブルいっぱいに広がった食事 二人でシェア出来て良かった
クーフテ・ベレンジー(ミートボールのトマトソース煮込み)
割ると中には卵
サラダバー もちろん取り放題
次は同じエマーム・ホメイニー通り沿いにあったAHMADPOUR RESTAURANT。
こちらもローカル料理のお店で少しリーズナブル。
入口
チキンの煮込みとライス
ピザみたいなナンみたいな…
これで130,000リアル。
2人でシェアしているからいいけれど、2人分頼んでいると結構高くつく。
レストランのおっちゃん
メニュー
続いては、こちらも同じくエマーム・ホメイニー通り。
店の名前は分かりませんが、ここのミンチキャバーブがとても美味しい。
もしかしたらイランで食べたキャバーブの中で一番かもしれない。
2人前頼んで145,000リアル。
と、ここまでは美味しいものが続いたのですが、はずれのお店を一つ。
AHMADPOUR RESTAURANTのすぐ近くで、外で肉らしきものを焼いていたお店があったので一つ食べてみたのですが。。
グーシュト いわゆるホルモン焼き
あまりのニオイに一口しか食べることが出来ず。
鮮度がたまたま悪かったのか、店が悪かったのか分かりませんが、もう二度とグーシュトには手を出さないと思うほどきつかった。
最後にタブリーズの宿について。
僕たちが泊まったのはエマーム・ホメイニー通り沿いにあり、ゴレスターン公園からもほど近い「Sepid Hotel」。
ツイン一泊450,000リアル+シャワー20,000リアル/一回とお手頃。
中は清潔ですが、入院経験のあるShoは一言「病院みたい」と言ってました。
※宿情報は後日まとめて記載します。
イランの旅は最後の方になっていて恐れていたチンチャンチョン・アタックがひどいことになってきています。
初日のマシュハドでの乱闘以外、とても快適に過ごしていて、特にイランの人たちのやさしさや暖かさに触れる機会が多かった。
それだけにテヘラン、タブリーズと露骨な差別が多くなってきて、悲しいものがあります。
他の旅行者たちはこういう人種差別はどうするんだろう?大人だったら説教して、子どもだったらひっぱたいてやろうかとも思うけれど、子ども連れのお父さんに言われるとガックリきてしまう。
こうやって脈々と受け継がれるんだろうなぁ。
無視しておくのも一つの手なんだけれど、ストレスはたまるし、きっと他の東アジア系の人にもやるだろうからここでやめさせておいた方がいいような気もする。かと言って毎回戦う気力もない。。どうしたもんか悩ましい。
旅人に優しいイランの人々と、あからさまに見下す人種差別的なイラン人。
旅がしやすいのかしづらいのか、終盤に来て良く分からなくなってきました。
イランという国に多少の戸惑いはありますが、とはいえ気持ちを入れ替え、明日は郊外にあるオルミーイェに行ってきます。
Hiro
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