2014年11月5～6日
1リンギット=約33円
旅をする時、行ってみたい場所や見てみたいものがあるケースがほとんどだと思う。
僕にとって、世界一周で見たかったものの一つがウミガメの産卵。
母親ガメが涙を流しながら産卵する姿をテレビで見て、神秘的なシーンだなぁとしみじみ思ったものです。
ボルネオ島に行こうと思った一番大きな理由は、まさにこれ。
ボルネオ島の東岸にはいくつかの小さな島が浮かんでいて、一帯がウミガメの保護区域になっている。
通称タートル・アイランド。
ここは季節に関係なくほぼいつでもウミガメの産卵を見ることができ、一日の入場者数も厳しく制限されている場所。
そんな魅惑のタートル・アイランドに行ってきました！
Travel Info.
◯Turtle Islandsタートル・アイランド国立公園
ボルネオ島の東沖合いにあるセリンガン島、通称タートル・アイランド。
世界自然保護基金が世界一と認めたウミガメの産卵地で、ほぼ一年を通じて産卵や孵化の様子を見学することができる。
【アクセス】
最寄りの町はサンダカン。
サンダカンからはボートで片道約一時間。
コタキナバルからサンダカンへのアクセスはこちら。
参考記事：【移動＆宿情報】コタキナバルからサンダカン 少しだけサンダカン町歩き
【ツアー代】
一泊二日で350リンギット/一人（ボート往復、宿、三食含む）
なお日程により金額は変動する。
【その他】
・蚊が多いので虫除けはあった方がよい
・シュノーケリングギアは追加料金でレンタル可
・島には小さなショップが一つあるのみ。売っているものはビールやジュース、スナック、絵葉書など。
上記の通り、タートル・アイランドへの上陸は厳しく制限されており、ツアー以外では行けない様子。
コタキナバルにいる間にツーリストインフォメーションでお願いし、タートル・アイランドへのツアーを管理しているクリスタル・クエストという会社にコンタクトを取ってもらう。
僕らの時は幸い希望する日程で空きがありましたが、その前後一週間ぐらいはすべていっぱいでした。
早めに予約しておく方がいいようです。
肝心のツアーはと言うと、一泊二日で一人350リンギット。約1万2千円です。
ツアー代にはサンダカンからの往復のボート、宿泊、三食と水一人一本が含まれています。
値は張るが、本当にウミガメの産卵が見れるならオッケー。
でも本当に見れるのかな？とやや半信半疑。
出発当日、タクシーでクリスタル・クエストの事務所に向かう（10リンギット）。
クリスタル・クエスト事務所
このボートでタートル・アイランドに向かう
8時半にボートで出発し、一時間ほどで島に到着。
海は透き通るほどきれいで、シュノーケリングも出来るそう。
タートルアイランドに行く途中に見える水上の家
結構古いけど壊れないの？
上陸して簡単に島の説明を受け、荷物を置きに部屋に向かう。
タートルアイランドに上陸！
上陸したカメの数や産んだ卵の数がボードに映し出されている
※写真は次の日に撮影したもの
めっちゃ多いじゃないですか。。
部屋まで向かう道の途中、なにかを栽培しているようなエリアを発見。
緑の格子状のものが地面にたくさん置いてある。
なんだろう？
栽培？
部屋で一休みした後、昼食を取ってからビーチを散歩する。
海もきれい
南国ですね
写真を撮ったり魚やカニを見ていると、砂浜に何やら黒いものが動いているのを発見。
近づく。
カメの赤ちゃん！
頑張って海へ歩いていく
赤ちゃんガメの通った跡
おおお、早速孵化したばかりのカメを見れるなんてラッキー♪
これは期待できそうだ。
落ちている木の枝に行く手を阻まれ、前に進めない姿がまたかわいい。
途中からロシア人のイリーナとアレックスもやってきて四人で大興奮。
無事海に入っていったのを見届けホッと一息。
夜までは自由時間。
やることも特にないので部屋に戻ろうと歩いていると、茂みの方からガサガサと音がする。
視線の先には30cmほどのトカゲ。
トカゲ 動きが結構速いのであんまりうまく撮れない
ここにいるトカゲは大きいもので2mほどになるそう。
コモドドラゴンと大して変わらないじゃないですか。
毒はないよね？
すると木陰に椅子が置いてあるところで、今度は1mぐらいあるトカゲを発見！
こんなとこで休めるか？
これ以降、物音に怯えることになる。
部屋に向かう途中、先ほど通ってきた緑の栽培エリアをなんとはなしに見てみると。。
孵化したカメたち！
なるほど何かを栽培してるのではなく卵を保護していたのか。
じっくり見てみるとあちこちで卵からかえっている。
今夜、産卵や赤ちゃんガメが海に帰るのを見学する予定なのですが、既に孵化する姿や赤ちゃんが海に入っていくところを見れて感激。
これは夜が楽しみになってきた。
昼寝をし、夕食をとってからいよいよ産卵の見学。
とはいえ自然のことなので上陸してきて産卵を始めた母親ガメをレンジャーが探すまで待たなくては行けません。
日によってはかなり待たされることもあるみたいです。
まずは建物内にある展示を見て、カメの勉強。
色々な展示がある
さらっと見て一階でのんびり待とうとした時、外でレンジャーがみんなを呼んでいる。
なんともう産卵が始まっているらしい。
あたふたとみんなでレンジャーを追いかける。
いた！
お母さんガメ 1mぐらいある
涙こそ流していませんが、ゼェゼェと荒い息使いで産卵している姿は感動的。
この日彼女は60個の卵を産んだよう。
産卵の瞬間
レンジャーは体のサイズを図ったり、甲羅を掃除したりしている。
そして、一瞬のことなのでよく分からなかったのですが、カメの頭の辺りから何かを切り取った？
どうやらそのままにしておくとガンになってしまう部分を見つけたらしい。
産んだばかりの卵はすぐにバケツに回収し、先ほどの孵化エリアに埋める。
卵はピンポン玉ぐらいの大きさで、柔らかいみたい。
上から土をかぶせ、今日の日付、母親ガメの番号、卵の個数を書いたプレートを差す。
ピンポン玉大の卵
土をかぶせて
柵をして完成
彼女のデータ
その後、本日孵化した赤ちゃんガメを海へ戻すお手伝い。
ここでは個々人のライトは禁止でレンジャーのライトのみ。
赤ちゃんガメは月の光を頼りに海へと向かうので、ライトを付けていると間違えてしまうそう。
スーパーのカゴのようなケースに70匹の赤ちゃんガメがうじゃうじゃ。
夜まで海に放さないのは、日中の海の中は敵が多いからだそうです。
昼間見たあの子は今頃無事に泳いでいるんだろうか。
たくさんの赤ちゃんガメ
ロシア人美女がカゴの中のカメをビーチに出すと、赤ちゃん達が一斉に海へ向かってヨチヨチ歩いていく。
最後まで残っている赤ちゃんガメを海に戻し、お手伝いは終了。
もう少し、別の親ガメの産卵も見たかった！
もう何もやることがないのでさっさと就寝。
翌朝は6時半ごろ起きて外に出てみると、部屋のすぐそばにカメがいる！
こんな近くに！
産卵後の母親ガメらしい
こんなに近くまで来ているとは、驚き。
彼女が通ってきた道
さらに昨日大トカゲを見た辺りでShoがキョロキョロしている。
と、いたいた！
昨日のやつと同じかな？
木の上で腕をダランとさせてます。
熟睡しているようでちょっとかわいい。
トカゲって巣があるのかな？
8時頃にボートに乗り込みサンダカンに戻って終了。
僕たちにしては高級なツアーでしたが、値段だけのことはありました！
二人ともこのツアーに大満足。
ボルネオ島沖のタートル・アイランドは、実は旅を始めてから知りました。
年間を通じてほぼいつでもウミガメの産卵、そして孵化するところも見ることができる貴重な場所です。
日本からコタキナバルまでは直行便があり、フライト時間も大してかからないので、動物や自然が好きな人にはオススメです。
さて、この後コタキナバルに戻り、その後再びフィリピンに戻ります。
まだまだ英語が上達したという実感はないので、もっと頑張らないと。
Hiro
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